こんにちは!ユノタロウです。
今回は上のような悩みを解決します!
新型コロナウイルスへの経済対策として色々な制度が発表されていますが、イメージとしては中小企業や個人事業主に対するものが多いですよね。
ただ、よくよく調べてみると大学生も対象に入る可能性がある制度もいくつかあったりします。
大学生であっても、アルバイト先がなくなってしまったり、親御さんの所得が減少してしまったりなどで経済的に苦しんでいる人もたくさんいますよね。
そういったときに給付金や支援制度を正しく理解していれば、一定の助けにはなることは間違いありません。
この記事では、公的機関への給付金申請に職業柄多く携わる筆者が、大学生でも貰える給付金や支援制度についてまとめてあります。
新型コロナウイルスのにより様々な影響がある中で、少しでも経済的な不安解消につなげてもらえれば幸いです!
Contents
生活福祉資金貸付制度
簡単に言うと、国から無利子でお金を借りられる制度です。
従来からある制度ですが、新型コロナウイルスの影響でルールが緩和され、アルバイトを失って生活が苦しくなっている学生も利用することが可能となりました。
申請窓口は市区町村の社会福祉協議会になります。
市区町村役場ではありませんので、ご注意ください。
また、厚生労働省のコールセンターでも詳細を聞くことができます。
厚生労働省「個人向け緊急小口資金・総合支援資金相談コールセンター」
電話番号:0120-46-1999
受付時間:9:00~21:00(土日・祝日含む)
参考:厚生労働省公式サイト
なお、生活福祉資金貸付制度は次の2種類があります。
緊急小口資金
一時的に収入が減少した世帯を対象に融資する制度です。
利用できるのは1回のみです。
ポイント
- 融資上限・・・10万円 ※個人事業主などの場合は20万円
- 返済猶予(返済を始めなくてもいい期間)・・・1年
- 返済期限・・・2年以内
- 利子・・・無利子
- 保証人・・・不要 ※未成年の場合は親の同意が必要
生活支援資金
収入の減少が大きく、1回の貸付だけでは生活の維持が困難な人を対象にした制度です。
3か月という期間の中で、最大3回まで利用できます。
ポイント
- 融資上限・・・15万円 ※2人以上の世帯であれば20万円
- 返済猶予(返済を始めなくてもいい期間)・・・1年
- 返済期限・・・10年以内
- 利子・・・無利子
- 保証人・・・不要 ※未成年の場合は親の同意が必要
高等教育修学支援新制度
2020年4月1日から始まった制度で、条件を満たした学生は「授業料・入学金の免除または減額」「返済不要の給付型奨学金の支給」の2つが受けられます。
従来は低所得世帯の学生を対象にしていましたが、「新型コロナウイルスの影響で家計が急変した学生」も対象に加わりました。
ポイント
- 対象・・・住民税非課税世帯および、それに準ずる世帯(見込みも含む)
- 内容・・・授業料・入学金の免除/減額+給付型奨学金の支給
対象となる世帯年収の目安や受け取れる金額は、家族構成などによって違ってきます。
日本学生支援機構が提供している「進学資金シミュレーター」である程度の試算ができますので、自分が給付対象になるかどうかを確認してみましょう。
申し込み先は日本学生支援機構になりますが、「自分も対象になるかもしれない」と思った方はまず、学校の窓口に相談することをおすすめします。
また、申し込みの際には所得の急変を証明できる給与明細、「進学資金シミュレーター」の実施結果の写しなどが必要になりますので、事前に準備しておきましょう。
貸与型奨学金(無利子・有利子)
いわゆる一般的な奨学金ですが、新型コロナウイルスの影響で家計が急変した場合は随時申し込むことが可能です。
また、すでに貸与奨学金を利用している場合でも、さらに必要であれば利用額を増額することができます。
日本人留学生への支援
海外へ留学している学生への支援としては、次の2種類があります。
JASSO災害支援金
海外に滞在する日本人留学生の帰国時の経済的負担を軽減するため、日本学生支援機構(JASSO)が実施している支給金制度です。
ポイント
- 対象・・・
「海外留学支援制度」(学部学位取得型、大学院学位取得型、協定派遣) 、または「官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」の奨学金を受給して海外の大学等へ留学している学生等のうち、検疫強化対象地域として指定された日から指定が解除された日までの間に当該地域から日本に帰国した者。 - 内容・・・支援金10万円
「支援金」なので、返還の必要はありません。
また、現在は全ての国や地域に留学している学生が対象となっています。
給付を希望する場合はJASSOへ直接申請することになります。
不明点などあれば、以下の窓口で詳細を教えてくれますので、問い合わせてみましょう。
独立行政法人日本学生支援機構 政策企画部寄附金室 JASSO災害支援金担当
〒162-8412 東京都新宿区市谷本村町10-7
電話:03-6743-3185
第二種奨学金(海外)の応急採用の募集
海外留学する学生に向けたいわゆる奨学金ですが、親御さんの休職、失職、破産など予期できない事由により家計が急変した場合は、随時申し込みをすることが可能です。
申込の際には家計が急変した後の収入・所得を証明する書類(収入が減少した月1か月分の給与明細など)が必要となりますので、事前に準備しておきましょう。
携帯電話の通信容量超過分の無償化等
大学によってはオンライン授業を積極的に導入しているところもありますが、通信料が気になりますよね。
元々大容量プランで契約をしているのであれば問題ありませんが、2~3ギガでの契約という学生も多いと思います。
そういった学生のために、多数の通信事業者が通信容量超過分の無償化を実施しています!
以下リンク先から対象の事業者が確認できますので、自身が利用している業者があれば、是非申し込んでみましょう!
【学生に対する通信容量超過分の無償化等を実施している電気通信事業者一覧】
各大学独自の支援
学生による「#学費減額運動」が全国に広がりを見せており、NHKの調査では全国160校以上に拡大しているそうです。
その成果なのかはわかりませんが、独自の支援策を講じている大学もかなり増えてきました。
支援の内容は大学によって様々ですが、全国で100校近くの大学が何らかの支援策を打ち出しています。
中には最大で数十万円の給付や免除を行うという太っ腹な大学もあり、学生にとっては本当に助かりますよね。
支援内容はホームページなどで随時公開されていますので、自身が通っている大学で実施されている支援がないかを確認してみましょう!
まとめ
今回は、大学生でも貰える給付金や支援制度についてまとめました。
国や地方自治体が実施する制度の多くは、国民である我々が制度を理解し、自ら手続きを行わなければいけないものがほとんどです。
制度を知らないというだけで、損をしてしまうことは多くあります。
今後、新型コロナウイルスの状況によっては新たな制度が発表されることも考えられますので、受けるべき給付・支援をしっかりと受けられるよう、アンテナを高くしておきましょう!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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