企業法務

企業法務ってどんな仕事内容なの?現役の法務部員が解説します!

どうもユノタロウです!企業の法務部門で働き始めて6年目です!!

みなさん、法務部門って、どんな仕事をしてるか知っていますか?

まぁ「法」ってついてるくらいだから法律に関係する仕事なんですが、意外と「そんなことまでやってんの?」って業務もあったりします。

この記事では、私が法務部の一員として日々こなしている主な仕事をかみ砕いて紹介します。

契約書の作成、確認

これは法務部員として超日常業務です。
日常過ぎて、契約書見ない日があると「え、今日なんか大丈夫?」って気分になります。


他部門の担当者から依頼がきて業務にあたるわけですが、一番多いパターンは

他部門の担当者
「〇〇会社と取り引きをしたいんだけど、相手が契約書の案を作ってくれたから、
 内容に問題が無いかチェックしてくんない?明日には見解が欲しいな☆(契約書ぽいっ)」

ユノタロウ
「明日ぁ?(怒)」しゃーねーなー…ぶつぶつ…

てな感じです。

相手が提示してきた契約内容は、大抵は相手に有利な内容で作られてるものなので、
全体を読み込んで修正案を作成します。


「第□条と第△条の内容をはウチにとってリスクが大きいですね。
 ×××××という風に変更できないか相手企業に提案してみてください!(修正案ぽいっ)」

こんなやりとりを何度か繰り返し、最終的な契約書を仕上げていきます。


別のパターンでは

他部門の担当者
「〇〇会社に部品の製作を委託したいんだけど、どんな契約を結べばいいかな?
 いい感じに契約書の案作ってくれない?急ぎだから明日までにヨロシクッ☆」

ユノタロウ
「あぁん?(怒)」もっと早く言えよなー…ぶつぶつ…

というのもあります。

この場合は、社内の担当者から色々と聞き取りをしてから、契約書案の作成を行います

・どんな取引内容なんですか?
・いつから取引を開始して、いつ終わる予定ですか?
・取引する上で心配していることはありますか?    などなど。

案が出来上がったら相手企業に提案して、内容をのんでくれれば契約締結です。

法的紛争(裁判など)の対応

これは日常業務というわけではありませんが、法務と聞いてイメージしやすい業務ですね。


大きい企業になればなるほど、法律が絡むトラブルは多くなります。

一番ありがちなのは他の企業に訴えられたり、訴えるパターンですね。
「代金が未払いだー!」とか、「著作権侵害してるぞー!」みたいなのです。

一方、自社の従業員に訴えられる場合もあります。
ハラスメントとか労災などが絡むケースですね。

あと、従業員が個人的に犯罪を起こして、その裁判に傍聴人として出席するなんてのも私は経験しました。
その従業員の奥さんもいて、いたたまれない気持ちになりました。
みんな悪いことしちゃダメ。ゼッタイ。


まぁそんなときに裁判に必要な資料を作成したり、弁護士さんと対応を話し合ったりするのが法務の役目です。

コンプライアンス体制の構築

コンプライアンスって知ってますか?

最近ではニュースなどでも普通に使われる言葉になりましたが、日本語に訳すならば「法令順守」。
まぁ法令に限らず、社内ルールや社会倫理も含めてきちんと守ることですね。

コンプライアンスを徹底させるための社内体制を作るのも、法務の役割です
具体例を挙げると、以下のようなことをします。

・コンプライアンス委員会の設置、運営
・関連する社内規定の作成
・従業員への教育実施
・他部門への監査実施

コンプライアンス違反を発生させないために、日ごろから対策をしておくというわけです。

株主総会・取締役会の運営

株主総会や取締役会の詳しい説明はここでは省きますが、もの凄く簡単に言えば、会社の運営状況や今後の方針を報告する非常に大事で大きな会議です。

これらの会議は会社法に従って開催されるので、法務が取り仕切ることが多いです

議事録などの法的な文書を作成することはもちろんですが、議事進行要旨の作成や関係役員へのスケジュール案内、当日の会場レイアウトなんかもやらなきゃいけないので、特に株主総会の時期なんかは1年で1番忙しいです。

終わったあとは抜け殻のようになってるので、契約書の確認とかすげー適当になる。うふふ。

企業倫理改善窓口の運用

倫理なんて難しい言葉を使ってますが、要は「困りごと何でも受け付けるよ窓口」です。
名称は会社によって様々です。

従業員が、働く上での困りごとや改善して欲しいことを匿名で自由に提案できます。
提案内容に対して調査を実施し、必要な対策を講じるわけです。
そして、対応結果は全社に公表します。

よくあるのはセクハラやパワハラの報告ですね。
調査して実際にそういった状況が確認されれば、懲戒処分になったりすることもあります。

ありとあらゆる困りごとが来るので、中には「トイレが臭い」とか「蛍光灯が切れてる」とかもあります。
もはや倫理と関係ないです。

そういうときは

「知るか。総務に言え。眠いんじゃ。」

なんてことは言えないので、懇切丁寧に対応します。うふふ。

まとめ

法務の業務範囲は大変広く、今回紹介した仕事は基本的なごく一部分です。
会社の規模や業種によっても大きく変わってきます。

法律は日々変化するので、働きながらも日々勉強が必要な忙しい部門ではあります。
しかも結構地味です。

ただ、色んな人に頼られて責任も大きく、やりがいある仕事です。

何より、法務って専門家っぽくて格好良くない?
それが、私が法務を続ける一番の理由だったりします。

最初は法律の知識無くても結構なんとかなるので、就活生や転職活動中の人は選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょうか?


ではっ!

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