こんにちは!ユノタロウです。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け様々なイベントが中止となっていますが、スポーツに取り組む高校生にとって夢舞台であるインターハイ(全国高校総体)についても中止が危ぶまれています。
インターハイに標準を合わせて今まで努力を続けてきた選手も多いと思いますので、中止となれば本当に残念なことですよね。
通常開催は難しいとしても、何らかの形で救済措置が取られることはないのでしょうか。
そこで今回は、2020年のインターハイ(全国高校総体)の中止、延期、無観客開催などの可能性について調べてみました。
※2020年4月26日追記
4月26日の全国高体連 臨時総会により、2020年のインターハイ(全国高校総体)の中止が正式に決まりました。
現状を踏まえ仕方がない決定とはいえ、選手の皆さんには掛ける言葉も見つからないほど残念です。
本当に1日でも早く新型コロナウイルスによる事態が終息することを願います。
Contents
基本情報
大会概要
開催期間:2020年8月10日(月)~ 8月24日(月) ※一部競技は期間前後に開催
開催地:全国21府県での分散開催
開催競技:
陸上競技、体操、水泳、バスケットボール、バレーボール、卓球、
ソフトテニス、ハンドボール、サッカー、バドミントン、ソフトボール、
相撲、柔道、ボート、剣道、レスリング、弓道、テニス、登山、自転車競技、
ボクシング、ホッケー、ウエイトリフティング、ヨット、フェンシング、
空手道、アーチェリー、なぎなた、カヌー、少林寺拳法
クラウドファンディングで資金調達
意外と知られていないかもしれませんが、2020年のインターハイは東京五輪と開催期間が重なったことで宿泊地の確保が困難となり、元々北関東を中心とした5県で開催予定だったところを、東北から九州にかけた21府県での分散開催に変更となりました。
そのため例年に比べ多額の開催費用が必要となり、一時は費用不足による開催中止の可能性さえあった程です。
その後、主催である全国高等学校体育連盟がクラウドファンディングで1,000万円近くの資金を集めるなどをして、なんとか開催へ繋げました。
そういった背景も踏まえ、なんとか予定通り開催されてほしいところですが…。
現時点では中止の可能性が高い
残念ながら、現時点では中止の可能性が高いと言わざるを得ません。
【新型コロナ影響】全国高校総体、史上初の中止となる公算https://t.co/xHj6G5klBw
インターハイが史上初の中止となる公算が高まっていることがわかった。26日に開催可否の判断を協議する。
— ライブドアニュース (@livedoornews) April 24, 2020
新型コロナウイルス感染拡大のリスク
現状、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本全国に緊急事態宣言が発令されています。
全国民に外出自粛が求められ、スポーツどころでは無いというのが現実です。
インターハイが開催される8月時点で事態がどのようになっているかはわかりませんが、少なくとも感染のリスクがゼロになっているということは無いでしょう。
選手や大会スタッフ、観客などの安全を第一に考えると、今の状況から開催に踏み切ることは困難だと思われます。
全国中学校体育大会(全中)の中止
中学生にとってインターハイと同等の大会にあたる全国中学校体育大会(全中)については、既に中止が発表されています。
「中学生は中止だけど高校生は開催する」なんてことになれば筋が通らず、考えにくいのではないでしょうか。
地方予選中止により代表選考が困難
通常、インターハイについては地方予選を勝ち上がって出場権を得るものですが、当然ながら各地方予選も軒並み開催中止となっており、代表選考自体が困難な状況です。
新人戦など過去大会の結果をもとに代表を選ぶという方法もありますが、現時点での選手の実力が反映されたものではないため、現実的には難しいでしょう。
練習時間の確保ができない
緊急事態宣言を受け全国の学校は休校状態にあり、それに伴って部活動も中止となっている学校がほとんどです。
学校がいつ再開されるかにもよりますが、十分な練習時間が確保できないままに大会を開催したとしても、意味がないものになってしまいます。
特に全国クラスの選手になればなるほど、休校中のブランクは大きく影響することでしょう。
感染予防対策に対する資金不足
もしも大会を開催するとしても、新型コロナウイルスの感染を予防するために多くの対策が必要となります。
ところが、前述したように本来の開催費用さえ確保が危ぶまれる状況でありますので、感染予防対策に掛ける資金が確保できない可能性も考えられます。
延期や無観客開催の可能性は?
延期の可能性は低い
延期となると、競技会場や宿泊施設の確保、関係者のスケジュール調整などをゼロからやり直す必要があります。
また、競技によってはウインターカップなど冬の大会も近づいてきますので、それとの兼合いも調整が必要です。
さらに、三年生については大学受験や就職活動も控えているため、部活動を離れなければならない選手も多いでしょう。
そう考えると、残念ながら延期という可能性は限りなく低いものと思われます。
規模を縮小しての開催は望みあり
無観客にするなど、何らかの形で規模を縮小して開催する可能性は望みがあると思われます。
ただ、それはあくまでも新型コロナウイルスの感染拡大について一定の終息が見込まれる場合です。
現状のレベルが続くのであれば、縮小開催すら厳しいでしょう。
主催である全国高等学校体育連盟が専門家の意見も聞きながら判断するものと思われますが、難しい判断になりますね。
代替大会を開催しようとの声も
インターハイ中止なら県総体代替大会検討を (東奥日報) 青森県高校体育連盟(会長・菅原文子青森西高校長)は24日、青森市内で開かれた各競技の専門部委員長会議で、 #ニュース https://t.co/r6heMaZmJx
— 全国のニュース(地震速報)+相互フォロー支援 (@cvb_224) April 25, 2020
地方レベルでは、インターハイが中止になった場合の代替大会を検討する声も上がっています。
特に三年生にとってはインターハイが最後の舞台となる場合が多く、引退前に何らかの形で最後の舞台を用意してあげてほしいですよね。
中止の場合は夏の高校野球にも影響
高校スポーツの全国大会としては、8月10日~25日に掛けて全国高等学校野球選手権大会が開催予定となっています。
もしもインターハイが中止となれば、高校野球にも影響が出ることは避けられないでしょう。
春のセンバツが中止となった際には多くの高校球児が涙を流し、夏の大会に全てを掛けている選手も多いと思います。
そのような中で再度厳しい決断をすることは避けたいところですが、新型コロナウイルスの感染拡大状況によっては、高校野球だけ特別視するということは難しいと思われます。
まとめ
今回は2020年のインターハイ(全国高校総体)の中止、延期、無観客開催などの可能性について調べました。
インターハイは、スポーツに取り組む多くの高校生にとって憧れのステージです。
人によっては、一生で一度の大舞台にもなるでしょう。
安全が第一とは言え、そのような機会が中止になってしまうことは本当に残念で心苦しいことですね。
最終的な開催可否の判断は、全国高等学校体育連盟による4月26日の臨時理事会で決定されます。
中止になるとしても、選手たちが少しでも救われるような提案がされるといいですね。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。