玉転がしは、木製のブロックやプラスチック製のパーツで道を作り、そこにビー玉などを転がして遊ぶおもちゃです。
「玉の道」や「スロープトイ」、「クーゲルバーン」とも呼ばれることがあります。
こういったおもちゃ自体は昔からありましたが、プロ棋士の藤井聡太さんが幼少期に使っていたということがメディアで放送され数年前から人気に火がついています。
発想力や空間認識能力、集中力が鍛えられるため、知育玩具としておすすめなのはもちろんのこと、大人でもついつい夢中になってしまうおもちゃです。
今回は特に人気のキュボロ、スカリーノ、組み立てクーゲルバーン、クアドリラの4つをご紹介します。
プレゼントとしても絶対喜ばれるよ!
Contents
キュボロ(cuboro)
スイスのキュボロ社が作っている木製の玉転がしです。
キュボロ自体は2008年頃からamazonでも取り扱いがありましたが、 将棋の藤井聡太さんが幼少期に遊んでいたとNHKの番組で紹介され、2016年頃からいっきに需要が高まり品薄状態となりました。
このキュボロの人気が、玉転がしおもちゃブームのきっかけと言えます。
最近になってやや落ち着き始めてはいるものの、それでも多くのネットショップでは半年~1年程度の入荷待ちとなっています。
キュボロの特徴
立方体の木製ブロックにビー玉が通る溝や穴が掘られていて、それらを組み合わせてビー玉が通る道を作ります。
ブロックの基本形は立方体に統一されているので、小さな子供でも重ねたり繋げたりしやすくなっています。
ただ、溝が掘られているブロックには傾斜がありません。 なので、進み方によっては勢いが足りずビー玉が途中で止まってしまうこともあります。
単に道を作るだけではなく、勢いを落とさずに最後までたどり着けるよう、所々で穴が開いているブロックを置いてビー玉を落とし勢いをつけるなどの工夫が必要となります。
また、穴の空いたブロックは表からは道筋が見えないので、思わぬところへビー玉が進んだり、逆に行き止まってしまうこともあります。
道筋の構成を平面ではなく空間として捉える必要がありますので、空間認識能力が養われます。
他の類似品に比べ道筋を作る上で考えるべきポイントが多く、その分大きな知育効果が期待できますね。
キュボロを検討する際のポイント
前述したように、現時点ではなかなか手に入りにくいという問題もありますが、さらに気になるのはそのお値段……基本セット41,800円ポッキリ(税込)となっております!!!!父ちゃんの昼めし代8か月分やで…。
ただ、キュボロは玉転がしおもちゃの中でも難易度が高く奥が深いので、ある程度の年齢になっても長く楽しむことができます。
また、使わない場合はインテリアとして飾っていても「あらやだ、なんか知的なおウチじゃない?」ってなるのでオススメ。
また、同じくキュボロ社が発売しているビー玉転がしの製品として、入門編の「クゴリーノ」があります。
キュボロとの大きな違いは、トンネル状のブロックが無い点です。
常にビー玉動きを常に目で追うことができる点で、小さな子供でも楽しみやすくなっています。
「ウチの子にはまだキュボロは少し難しそうだな…」という場合は、まずはクゴリーノを試してみるのもいいですね。
スカリーノ(Scalino)
元々はスイスのヒルパッグ社が生産していましたが、2013年に惜しまれつつも生産中止。
しかし、2014年にスカリーノ社へと組織が生まれ変わり、2018年からはセルビアに工場を移転して生産されています。
スカリーノの特徴
様々な長さの四角いブロックで柱を作り、それにレール状のブロックをかけ道を作ります。
レールには穴が開いていて、そこからビー玉を落とし、下へ下へと転がしていきます。
その一番の特徴は、レールに掘られた溝部分に緩やかな傾斜がついているということです。
これにより、下に落とすタイミングに関わらずビー玉がスムーズに転がっていきます。
また、キュボロのようにトンネルを通るわけではないので、ビー玉が転がる様子を目で追えるようになっています。
そういった意味では、キュボロに比べると難易度はやや下がるかもしれませんね。
また、「滝」や「フォレスト」といった別売パーツもあり、遊び心をくすぐられます。
スカリーノを検討する際のポイント
それぞれのブロックはしっかりとした作りなのですが、大規模なコースを作ろうと思うとブロックを高く積み重ねる必要がありますので、どうしても安定性が悪くなります。
レールをかける際に崩れてしまって、「あぁーもうっ!!(怒)」なんてこともしばしば…。
また、ブロック同士のつなぎ目がずれているとビー玉が上手く転がらずイライラ…。
ブロックをぴったりと正確に揃える緻密な作業が必要になってくるので、小さな子供が一人で遊ぶのは難しいです。
おおよそ5歳くらいからは少しずつ上手くできるかなーと思います。
組み立てクーゲルバーン
ドイツのハバ(HABA)社製の木製おもちゃです。
ちなみに「クーゲル」は「玉」、「バーン」は「道」、つまり「玉の道」という意味です。
組み立てクーゲルバーンの特徴
前述のスカリーノとよく似ていますが、大きな違いは玉の道となるレールブロックの傾斜部分です。
スカリーノはブロック自体は平行で、掘られている溝に緩やかな傾斜がつけられています。
それに対し、クーゲルバーンはブロックそのものが斜めにカットされて作られています。
また、別売りパーツの種類はスカリーノよりも豊富に用意されており、新しいものが随時追加されています。
買い足していくことで飽きずに長く楽しむことができますよ。
組み立てクーゲルバーンを検討する際のポイント
レールの傾斜が比較的急なので、ビー玉の転がるスピードが結構速くなります。
ビー玉に勢いがつきすぎることでコースアウトしてしまい、「あぁーもうっ!!(怒)」なんてこともしばしば…。
ただ、そんなときも諦めずに「どうすればコースアウトしないか?」と思考を巡らすこともクーゲルバーンの楽しみの一つです。
クアドリラ/ボーネルンド
きました安心の日本製おもちゃです。
ボーネルンドという企業が作っています。
ボーネルンドは子育て中のお父さん、お母さんなら耳にしたことがあるかもしれませんが、知育玩具や育児用具などを輸入、開発、販売している会社です。
魅力ある様々なおもちゃを作られていて、僕もよくお世話になっています。
クアドリラの特徴
クアドリラの特徴は、なんといっても見た目の華やかさです。
まず、前述した他社の製品はほとんどがシンプルな木の色なのに対し、クアドリラは黄色やオレンジ、青や緑とカラフルです。
そして形状大きいものが多く、渦巻き状やシーソーなど他の類似品には見られないパーツがあり、見ているだけでワクワクしてきます。
また、ブロック同士が接続しやすいように凹凸があるため、小さな子供でも比較的組み立てやすくなっているのも魅力です。
組み立てクーゲルバーンを検討する際のポイント
逆に言えば、木製おもちゃ特有のシンプルさ、落ち着いた雰囲気が好きな方にはやかましさを感じてしまうかもしれません。
また、難易度としては他社製品に比べやや低くなるので、「知育」という観点に重きを置くのであれば物足りないかなと思います。
ただ、子供ウケは間違いないので、子供に選ばせたらたぶんクアドリラになります。(笑)
最後に
いかがでしたでしょうか。
玉転がしはキュボロを始め高価なではありますが、親子で一緒に夢中になれるおもちゃです。
ちなみに最近の我が家はスカリーノで日々遊んでいます。
組み立てるときは父ちゃんの方がガチです。大人なめんなよ!!
遊んでいる中での感想なんかも近いうちに報告しますね。
また、今回は特に人気がある木製の玉転がしを紹介しましたが、トイザらスなんかに行くとプラスチック製で比較的手ごろな価格の製品もありますので、色々と検討してみてください!
ではっ!!