プロ棋士 藤井聡太さんなどの影響で人気に火が付いた玉転がしおもちゃですが、「ただ玉を転がすだけでしょ。すぐ飽きちゃうんじゃない?」なんて思っていませんか?
玉転がしはシンプルに見えて奥が深く、多くの魅力を持った最強おもちゃです。
5歳になる我が家の息子は、某電車のおもちゃは4歳頃にめっきり興味を失いましたが、玉転がしは定期的に引っ張り出し、しかも段々と遊び方のレベルが上がっています。
あんなに電車買い揃えたのにね…。
この記事では、日夜子供と玉転がしに明け暮れている僕が、その魅力を熱く解説します。
様々な種類の中から子供に合ったものを選ぶときのポイントも紹介しますので、購入するときの参考にしてみてください!
Contents
玉転がしってどんなおもちゃ?
木製またはプラスチック製のレールやブロックを組み合わせコースを作り、そこにビー玉などを転がして遊ぶおもちゃです。
シンプルイズベストですね。
玉の道、レールトイ、クーゲルバーンなんて呼ばれることもあります。
もちろん昔からあったおもちゃではありますが、将棋界・囲碁界でそれぞれ最年少プロとなった藤井聡太さん、仲邑菫さんが幼少期に遊んでいたとしてメディアで放送され、大人気となりました。
特に藤井さんたちが遊んでいた「キュボロ」は今でも生産が追い付いていない状況で、お店によっては1年以上の入荷待ちとなっています。
玉転がしの4つの魅力
高い知育効果
玉転がしのコースは自分のアイデアや工夫次第で、そのバリエーションは無限大です。
ときには家にある他のおもちゃなんかも取り入れて、大人が思いもよらないものを作り出します。
子供の「発想力」が豊かであることは言うまでもありませんが、玉転がしでの遊びを通じて、その能力をもっともっと引き出してあげることができます。
また、そうして考えたアイデアを形にする過程で「集中力」が鍛えられます。
おもちゃの種類によっては、ブロック同士の連結部分が固定されていないものもありますので、少しの衝撃で崩れてしまったり、ズレが生じて玉がうまく転がらないなんてことがあります。
大規模なコースになればなるほど、繊細で正確な作業をするために集中力が必要となるわけです。
そして、 「キュボロ」 のように玉の転がり方を三次元でとらえる必要があるおもちゃについては、「空間認識能力」が身に付きます。
こんな問題見たことあるでしょ?こういうのが感覚的にわかるようになるのかもしれませんね~。
なお僕は苦手です。アナログ二次元人間です。
親子間のコミュニケーションにつながる
世の中のお父さん、我が子とコミュニケーションとれてますか?
特におうち遊びなんてなると、「遊び方がわからない…」なんて思っていませんか??
玉転がしをやってごらんなさい。
男なら好きでしょ、こういう遊び。
大人も子供も好きなんです。
子供が4歳くらいまでは、子どもだけでコースを組み立てるのはなかなか難しいです。
そんなときに一緒にワイワイと遊ぶことで、親子間の良いコミュニケーションになります。
大人の威信をかけて壮大なコースでも作ってごらんなさい。
尊敬のまなざし間違いなしですよ!!
長く遊べる
玉転がしは小さな子供から遊ぶことができますが、自力でコースを組み立てて遊べるようになるのは5歳くらいからです。
そこからは年齢に応じてどんどんハイレベルなコースを組み立てるようになり、ある程度の年齢になっても変わらず楽しむことができます。
また、大人でも玉転がしを楽しむ人は多く、先ほどからちょいちょい名前が挙がっている「キュボロ」なんかは世界中に多くの愛好家がいます。
何歳になっても、こういったシンプルで奥が深いおもちゃは面白いもんです!
エコで経済的
当然ながら、玉転がしは電池などの動力は不要です。
子「ぱぱぁ~このでんしゃおそくなってきたからでんちかえてぇ~」
父「また!?一か月に何本単三電池買わなアカンのや!!」
なんてことはありません。
また、玉転がしは比較的高価なおもちゃです。基本セットだけで2~3万円なんでザラです。
ただ先ほど述べたように、幼少期に購入すれば大きくなるまで長く楽しむことができ、作りもしっかりしたものが多いので劣化の心配も少ないです。
そういった意味では、実はコスパの良いおもちゃなんです。
玉転がしを購入する際にチェックすべきポイント
これから玉転がしを買おうと思っている方は、こんなポイントをチェックしてみてください。
対象年齢は何歳くらいか
玉転がしは多くのメーカーが色々な種類を発売しています。
本記事で僕が解説しているのは自分でコースを組み立てるタイプのものを前提としていますが、単純に所定の場所に玉を落としてその動きを楽しむだけのような、赤ちゃん向けのものもあります。
子供の年齢や成長に応じて適した難易度のものを選ぶようにしてください。
なお、買ってすぐには難しくて遊べなくても、年齢が上がるにつれ必ず楽しめるようになります。
我が家も購入当初はただの積み木程度の感覚でしか遊んでいませんでしたが、自分である程度コースを組めるようになってからはかなり楽しんでいます。
なので、長い目で見て最初から本格的なものを購入するのもアリだと僕は思います。
素材は何か
玉転がしは主に木製かプラスチック製です。
木製のものは木独特の温かみや落ち着きが感じられ、玉が転がったり落ちたりする際の音も心地良いものがあります。
ただし、お値段はやはりそれ相応にお高くなってきます。
一方プラスチック製は比較的組み立てやすくなっており、小さな子供でも扱いやすいです。
見た目もカラフルなものが多いので華やかですが、人によってはやかましさを感じてしまうかもしれません。
また、価格は木製に比べて安価ですが、その分耐久性は木製に劣ります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、好みに合わせて選びましょう。
追加パーツが充実しているかどうか
子供が成長して遊び方が上達するにつれ、より大規模なコース作りに挑戦したくなるでしょう。
そんなときに基本セット以外の追加パーツが充実しているほど、遊びのバリエーションが増え長く楽しむことができます。
中には通常の直線的なレールやブロックとは一味違った特殊なパーツもあったりして、面白いですよ。
基尺を調べてみよう
木製の玉転がしの場合、基尺が同じものであれば組み合わせて遊ぶことができます。
基尺というのは基本となる寸法のことで、その玉転がしで使用するブロックの最も小さい立方体の1辺の長さが基尺となります。
例えば、「スカリーノ」と「組み立てクーゲルバーン」はどちらも 4cm基尺なので、基本的に互換性があります。
玉転がしではない普通の積み木であっても、基尺を揃えればコース作りに使える場合が多いですよ。
まとめ
子供が本来持つ能力を最大限に引き出すことができるおもちゃだと思います。
本当にたくさんの種類があるので、色々比較して最適な玉転がしを選んでくださいね。
このご時世、子供に与えるおもちゃもデジタルなものになりがちですが、こういったシンプルでアナログなおもちゃもいいもんですよ!
ではっ!